世界(海外)への過大評価

どうもこんにちわ!

 

ずいぶん昔にスポーツ番組内で「超辛口サッカー解説者」として知られるセルジオ越後さんが他競技に噛みついているところを目撃しました。

 

その競技はバレーボール。

 

男子バレーの五輪世界最終予選でオリンピックの切符を掴めなかったにも関わらず会場のファンが温かい声援を送っていたことに対して、

 

「まるでアイドルのコンサートみたい」

「バレーボールの応援ではない」

 

と噛みつかれておられました。

 

たしかにバレーボール日本代表の試合は野球やサッカー、ラグビー等の会場の雰囲気とは違います。

 

まず圧倒的に違う点は観客の男女の割合。

バレーボールの代表戦はとにかく女性が多いです。

女性の観客が多い理由の1つは「男性アイドルが公式サポーターに就任している」ことからアイドルファンが足を運んでいるということです。

 

さらに個人的には

「女性が女性を呼んでいる」

と思っています。

 

アイドルを観にきて女性が増え、女性が来場しやすい雰囲気になっていってさらに女性が増え、女性の割合が圧倒的になると男性の心理としては少し会場に行きづらくなり、女性の高割合が維持されているんじゃないでしょうか。

 

私は実際にバレーボール会場には足を運んだ事はないのですが、TV観戦での印象はセルジオさんと同じで「アイドルのコンサートかな?」と思ったことはあります。

 

ただこの雰囲気がセルジオさんが言う「バレーボールの応援ではない」とは私は思いません。

 

恐らくですが、セルジオさんはスポーツ応援に対して「南米やヨーロッパの応援スタイルこそが正しい」という観念を持っていて、日本の応援スタイルが海外に対して遅れていると考えているのでしょう。

 

南米やヨーロッパなどは対戦相手に対してや、時には応援しているチームや選手に対して観客は容赦なくブーイングを行っています。

確かに激しくシビアに応援することでアドレナリンが出るような熱い会場になるし、ブーイングを行うことで選手達のプレーが向上するかもしれません。

 

しかし日本のスポーツ会場でセルジオさんが求めているような応援スタイルを行った場合どうなるでしょうか。

 

答えは簡単で「会場から女性&子どもが減る」です。

 

イタリアのセリエA(サッカー)ではシビアで過激な応援をしてきたことで、イタリア国民に「サッカー観戦は少し危なげがある」というイメージがついて女性と子どもの割合が極めて少なくなっています。

 

スポーツは競技力については優劣がありますが、応援スタイルは【文化】だと思います。

 

文化には正解などあるはずは無いですし、日本の応援文化は女性や子どもにとっても優しいと思うので、少なくとも劣等感を持つ必要は更々ないと思います。

 

今回はこのへんで。